イラストを上手に描けるようになる為にするべきこと。

長所と短所について

人にはそれぞれ長所と短所があります。
デッサン力はあるけれど色の塗り方は苦手だという人。
アイデア力がありいろんなイラストの企画を思いつくが、模写やリアリティのある描写が苦手な人。
それぞれに長所と短所があるのは当然といえます。
大切なのはまずは己を知ることです。
自分はどういう部分が長所で、どういう部分が短所なのかを把握することで、今後のトレーニングの方向性を考えることができます。
長所を伸ばすことで自分の強みを持っていくべきか、または短所を克服することで平均的に能力値をあげていくかは悩みどころだと思いますが、自分の性格を加味して考えていくと良いでしょう。

例えばイラストレーターを目指している方の場合は、苦手なものが少なく平均的な能力が高いほうが、いろんなジャンルの仕事を幅広く受注することになります。
やはり仕事としていく上では、このあたりのオールマイティーさはとても重要かもしれません。
ただ、逆に何かに突出したイラストレーターの場合は、その分野においての自身のブランディング化もできるでしょうし、職人としての自分の名前を売りやすい側面もあります。

それでは実際に自分の長所と短所を調べる方法ですが、一般的には鉛筆で自分の手をクロッキーしてみると良いと言われています。
クロッキーとは、短時間でおおまかに描写することを言い、速写とも呼ばれています。
慣れていない場合は、どういう風に線を入れていくかまずは悩んでしまい、描写に時間がかかってしまうかと思います。
またサイズ感も不慣れな場合は、用紙と被写体のバランスをつかめないため、小さく描いてしまいがちです。
慣れてくると、輪郭など形を描写することはものの2~3分程度で描いてしまえるようになります。
また、目で見た情報を脳に伝えてそのまま手を動かすという工程をマスターしていると、線も力強く線の長さも長くなります。
上級者になると、陰影や肌の質感も表現できるようになるはずです。
自分の手のクロッキーはイラスト上達させる、とても初歩的なトレーニング方法ですが、このように奥が深いものですのでぜひともチャレンジしてみてください。