イラストを上手に描けるようになる為にするべきこと。

絵が上手に描けない体の問題とは?

絵が上手に描けないと悩んでいる方の多くは、その技法やテクニックが上達しないと思いがちですが、実際は体に問題がある場合もあります。
デッッサンを描く際には、モチーフを見ながら描く場合があり、例えばりんごをデッサンする場合は実物のりんごを見ながら、人物画をデッサンする際には被写体となる人物を見ながら描いていくことになります。
見るという行為はつまり、目を使って情報を入れていきます。
そしてその情報は脳に伝達され、手に指令を送ってデッサンを描いていきます。
目で見たものを上手に描くことが出来ない場合は、この体の中のどこかでうまく機能されていないのだと考えられます。

この中で運動神経を使っている部分は、脳から指令を受けて動く手です。
見たままの状態を描けないということは、思い描いたとおりに手が動かないということになりますよね。
スポーツでもよくあるのですが、正しい反復練習をしていくことで克服することができます。
例えば野球やテニスなどの練習で素振りを何十回、何百回と練習しますよね。
これは正しいフォームで反復練習することで、思い通りに体を使えるようにするための練習なのです。
イラスト描画でも同じことが言え、正しいフォーム(正しい鉛筆やペンの持ち方)で反復することで、イラストが条タウすることがよくあります。

続いて考えられる原因は、情報をきちんと脳に送るということ、つまりは目の問題が考えられます。
目はその方向を「見ている」だけでは情報をインプットするために「見ている」のとは、その働き方が違います。
人間は目から何かの情報を得ようとする場合、その状態をよく観察することで情報量を多く得ることができます。
例えばデッサンでりんごを描く際に、ただぼんやりと見てしまっては、情報量が少なくて何かが足りない絵になってしまいます。
よくよく観察することで、陰影だったりキズだったり、細かな形だったりを把握することができるのです。

最後に目からインプットされた情報を整理するという作業、脳の問題です。
見えているものの中から描くべきものと描かなくても良いものを選別するという行為を行う必要があるのです。
この得られた情報を選別するということが、実は個性の源だったりします。
同じものを見ていたとしても、みんな別々のイラストになったということが多々ありますが、それはこの脳で情報を整理する仕組みが人それぞれだから起こるものといわれています。
特に見たものをそのまま描くというデッサンでは、この整理する個性の差が顕著に現れます。

結論として、絵を上手に描けるようになりたいと思う人は、「目で得た情報を脳で整理し手を思いのまま動かす」という行為をスムーズに行う訓練が必要になるわけです。
そうすれば、後はどんな題材をイラストにするかを考えるだけです。
例え目に見えない情報を描く際でも、目で情報を得る変わりに頭の中でそのものを想像し、それを描いていくことが重要になってきます。