イラストを上手に描けるようになる為にするべきこと。

センスの磨き方

人はセンスというものを渇望します。
特にアーティストやクリエイティブ志向の人ほどその傾向が強いのではないでしょうか。
残念ながらセンスというものは、トレーニングだけではどうにも向上しにくいものであります。
絵描きのセンスというものはトレーニングでつかむことができる部分と、生まれながらに持ち合わせている部分があるからです。
生まれながら持っている部分に関しては、正直どうすることもできません。
ですので、トレーニングで学ぶことのできる部分を延ばしていくべきなのです。
特に人とは違った感性を持っていると、他人から「変わっている」「ちょっと違う」などと評される場合もあります。
ただしそれを自分の個性として成長させ伸ばせるならば、とんでもない自分の強みになることもあります。

イラスト制作のトレーニングでもセンスを磨くときにでも、最大の敵は自信がないということです。
最初から自信がある人なんていないかと思いますが、技術を向上させる過程はどんな分野でも、自信がついて挫折して、また自信をつけての繰り返しと言っても間違いじゃありません。
しかしセンスに関しては、周りからの意見ではなく自分で自分のセンス・感性を信じて突き進むしかありません。
特にアートスティックな分野であるほど、センスという言葉が飛び交っていますが、大切なのは自分で自分のセンスを自覚し伸ばそうと思うことで、たとえ人と違っていることをしていたり、理解されにくいセンスであったとしても、やがては花が開き人から高い評価を受けていくものです。

絵のセンスというのは、ひいては人間力のあるなしとも考えられます。
この人間力というのは、経験をつむことで磨かれていくものです。
それは何も絵だけの経験ではなく、人生経験と言い換えても良いでしょう。
特に絵のトレーニング中は、こもって黙々と絵を描き続ける作業を行います。
そうなると、外の世界に出ることもなく、ひたすら自分の内側と向き合う作業をしていくことで、人間力が落ちていってしまう危険もあるのです。
人と会ったり知らない場所に行ってみたり、自分とはまったく違う分野の作品を見たりすることで、自分のセンスは磨かれていくことだと思います。
まわりの世界にアンテナを立て、様々な経験を積むことで、自分の中で様々な情報をストックしセンスが磨かれていくことでしょう。